Windows11を使っていて、「文字が小さくて見にくい」「画面の明るさが気になる」「マルチディスプレイをうまく使いこなしたい」と感じたことはありませんか。
画面設定を少し見直すだけで、作業効率がぐっと上がり、目の疲れも軽減できます。
この記事では、Windows11の「おすすめの画面設定」をわかりやすく解説します。
ディスプレイの解像度からスケーリング、色、明るさ調整、マルチディスプレイ設定まで、初心者の方でも迷わず設定できるように手順付きで紹介します。
Windows11の画面設定を見直すメリット
Windows11ではデザインが洗練されましたが、デフォルト設定のままだと人によっては見づらかったり、目が疲れやすく感じることがあります。
画面設定を自分に合った状態に調整することで、以下のようなメリットがあります。
- 長時間作業しても目が疲れにくくなる
- 小さな文字やアイコンが見やすくなる
- デュアルモニターでの作業効率が向上する
- 明るさや色味が好みに合わせられる
- バッテリーの持ちを改善できる(ノートPCの場合)
パソコンを毎日使う方にとって、画面設定は「快適さ」を大きく左右するポイントです。
ディスプレイの解像度とスケーリングを設定する方法
まずは基本となる「解像度」と「スケーリング」の設定を確認しましょう。
解像度の設定手順
- 画面下の「スタートボタン」をクリック
- 「設定」 → 「システム」 → 「ディスプレイ」を選択
- 「ディスプレイの解像度」欄を開き、推奨(例:1920×1080)を選択
「推奨」と書かれた解像度が、画面サイズに最も適した表示です。
もし文字やアイコンが小さすぎる場合は、後述の「スケーリング」を調整しましょう。
スケーリング(拡大率)の設定手順
- 「表示スケールとレイアウト」→「拡大縮小とレイアウト」→「拡大縮小」を開く
- 推奨値(100%、125%、150%など)を確認し、見やすいサイズに変更
ノートPCの場合は125%〜150%が見やすいことが多く、デスクトップなら100%が自然です。
この設定でアイコンや文字が大きくなり、目の負担を軽減できます。
明るさと夜間モードの設定で目を守る
長時間パソコンを使う方には、明るさの自動調整や夜間モードの設定もおすすめです。
明るさを手動で調整する方法
- 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」
- 「明るさ」のスライダーを左右に動かして調整
明るすぎる画面は目の疲れやすさにつながるため、周囲の明るさに合わせて調整しましょう。
夜間モード(ブルーライト軽減)をオンにする
- 「ディスプレイ設定」画面で「夜間モード」をオンにする
- 「夜間モードの設定」をクリックし、時間を自動設定(例:日没〜日の出)
夜間モードを使うと、ブルーライトが軽減され、就寝前の作業でも目が疲れにくくなります。
色の設定とHDRの活用
Windows11ではディスプレイの色表現を細かく調整できます。
とくに写真編集や動画視聴をする方は、色の正確さが重要です。
色の設定を確認する
- 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「HDR設定」または「色の設定」を選択
- 「HDR」をサポートするディスプレイの場合、「HDRを使用する」をオン
HDRを有効にすると、より鮮やかな映像が表示されます。
ただし、バッテリー消費が増えるため、ノートPCでは必要なときだけオンにするのがベターです。
色温度とカラープロファイルの調整
- 「設定」→「ディスプレイの詳細設定」→「カラープロファイルの選択」
- 画面の色味を調整したい場合は、カラープロファイルを変更
もし写真が青っぽい・赤っぽいと感じる場合は、ここで調整してみましょう。
マルチディスプレイの設定で作業効率アップ
外部ディスプレイを接続している場合、Windows11は自動的に検出してくれます。
ただし、配置や拡張方法を設定することで、さらに使いやすくなります。
複数ディスプレイの設定方法
- 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」
- 接続しているモニターが表示されるので、ドラッグして物理的な配置に合わせる
- 「表示モードを選択」から「拡張」「複製」などを選ぶ
表示モードの種類
- 拡張モード:メイン画面とサブ画面を別々に使える(おすすめ)
- 複製モード:同じ画面を2つに表示
- セカンドスクリーンのみ:外部ディスプレイだけに出力
仕事で資料を見ながら別のウィンドウで作業したいときは「拡張モード」が便利です。
テキストの読みやすさを改善する設定
Windows11には「ClearType」という文字を滑らかに表示する機能があります。
小さな文字がにじんで見づらい場合におすすめです。
ClearTypeの設定手順
- 「スタート」→「ClearType」と入力して検索
- 「ClearTypeテキストの調整」を選択
- ガイドに従って、見やすい文字を選んでいく
この設定を行うと、ブラウザやOfficeソフトの文字もくっきり見えるようになります。
画面の向きや回転を設定する
モニターを縦に使いたい場合や、プレゼン用に画面を回転させたい場合もあります。
設定手順
- 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」
- 「ディスプレイの向き」から「横」「縦」「横(反対向き)」などを選択
縦表示はプログラミングや文書作業に最適です。
ディスプレイスタンドが回転に対応している場合は、物理的にも縦にして使用できます。
拡張機能:スナップレイアウトを活用する
Windows11の特徴である「スナップレイアウト」を使えば、複数ウィンドウをきれいに並べられます。
スナップレイアウトの使い方
- ウィンドウ右上の「最大化ボタン」にマウスを合わせる
- 4分割・3分割・左右分割などのレイアウトを選択
ショートカットキーも便利です:
- Winキー + ← / →:左右にスナップ
- Winキー + ↑ / ↓:上下にスナップ
これを使えば、複数の資料やブラウザを見比べながら作業でき、マルチモニターがなくても効率が上がります。
まとめ:自分に合った画面設定で快適なPCライフを
Windows11では、画面設定を細かくカスタマイズすることで「見やすく・疲れにくく・作業しやすい」環境を作ることができます。
特におすすめなのは次の5つです。
- 解像度とスケーリングの最適化
- 明るさと夜間モードの調整
- HDRと色設定の活用
- マルチディスプレイの効率的な使い方
- ClearTypeとスナップレイアウトによる快適表示
一度設定しておけば、毎日のパソコン作業が格段に快適になります


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