Windows 11を使っていて、「起動が遅い」「アプリの反応が重い」と感じることはありませんか?
最新のパソコンでも、初期設定のままでは不要なアニメーションやバックグラウンド動作が多く、パフォーマンスを十分に発揮できていないことがあります。
この記事では、Windows 11の動作を軽く・速くするためのおすすめ設定10選を、初心者でもわかりやすく解説します。
実際の設定画面をもとに順序立てて紹介しますので、この記事のとおりに進めるだけでパソコンがサクサク動くようになります。
高速化の基本:まず知っておきたい3つのポイント
Windows 11の高速化は、「無駄を減らす」「軽くする」「効率化する」の3つが基本です。
これを意識して設定を見直すことで、劇的に体感速度が上がります。
- 不要な自動起動を止める:バックグラウンドで動作するアプリを減らす。
- 視覚効果を最適化する:見た目をシンプルにして動作を軽くする。
- 省電力設定を変更する:高パフォーマンスモードで処理速度を上げる。
このあとで、実際に設定画面から行う具体的な方法を詳しく解説します。
不要なスタートアップアプリを無効化する
パソコンの起動が遅い原因の多くは、「自動で起動するアプリ」が多すぎることです。
Windows 11では、以下の手順でスタートアップアプリを簡単に停止できます。
- [設定]→[アプリ]→[スタートアップ] を開く。
- 一覧に表示されたアプリのうち、使用頻度の低いものを「オフ」にする。
特に「Teams」「OneDrive」「Spotify」など、常に使わないアプリを止めると効果的です。
不要なアプリを減らすだけで、起動時間が半分以下になることもあります。
視覚効果を軽くして動作をスムーズにする
Windows 11ではデザインが洗練されていますが、その分アニメーションや影などの視覚効果が多く、スペックによっては動作が重く感じることも。
以下の設定で、見た目を少しシンプルにするだけでスピードが向上します。
- [スタート]→「パフォーマンス」と検索。
- 「Windowsの外観とパフォーマンスの調整」を開く。
- 「パフォーマンスを優先する」を選択。
または、「カスタム」を選び、次の項目だけをオンにするのもおすすめです。
- ウィンドウ内のコントロールと要素のアニメーションを表示する
- スムーズスクロールリストボックス
- デスクトップコンポジションを有効にする
これで見た目を維持しつつ、軽快な動作が得られます。
電源プランを「高パフォーマンス」に変更する
Windows 11では、省電力設定がデフォルトになっている場合が多く、処理速度が抑えられていることがあります。
電源プランを「高パフォーマンス」に変更すると、CPUの出力を最大限に活用できます。
設定手順:
- [設定]→[システム]→[電源とバッテリー]を開く。
- 「電源モード」を「高パフォーマンス」に変更。
ノートパソコンではバッテリー消費がやや増えますが、作業効率を重視したいときにおすすめです。
不要なバックグラウンドアプリを停止する
アプリによっては、起動していなくても裏で通信や更新を行うことがあります。
これらを停止することで、CPUとメモリの負担を減らせます。
手順:
- [設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[バックグラウンドアプリ]を開く。
- 使用頻度の低いアプリを「実行しない」に設定する。
特に、天気、ニュース、メールなどを頻繁に使わない場合はオフにすると効果的です。
ストレージセンサーで自動的に不要ファイルを削除する
ディスク容量が不足すると、Windows全体の動作が遅くなります。
ストレージセンサーを有効にして、不要ファイルを自動削除しましょう。
設定方法:
- [設定]→[システム]→[記憶域]を開く。
- 「ストレージセンサー」をオンにする。
- 「構成を表示」をクリックして、削除タイミングを設定。
「毎週」または「毎月」設定しておくと、常に快適な状態を維持できます。
クイック起動を有効にして電源投入を高速化
電源を入れてからデスクトップが表示されるまでの時間を短縮するには、「高速スタートアップ」をオンにします。
- [コントロールパネル]→[ハードウェアとサウンド]→[電源オプション]。
- 「電源ボタンの動作を選択する」をクリック。
- 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」にチェックを入れる。
この設定により、起動時間が数十秒短縮されることがあります。
ディスククリーンアップで不要データを削除
Windows Updateや一時ファイルが蓄積すると、ディスク容量を圧迫し動作が遅くなります。
- 「ディスククリーンアップ」と検索して起動。
- 不要ファイル(ごみ箱、一時ファイル、更新プログラムの残骸など)を選択。
- 「システムファイルのクリーンアップ」を実行。
これを定期的に行うことで、ディスクの断片化を防ぎ、高速動作を保てます。
スタートメニューとタスクバーを軽量化する
スタートメニューにピン留めされたアプリやウィジェットが多すぎると、開くたびに負担がかかります。
- 不要なピン留めアプリを右クリックして削除
- タスクバーの「ウィジェット」や「チャット」を非表示にする
これらの調整で、起動直後の負荷を軽減できます。
自動更新をスケジュール管理して作業を妨げないようにする
Windows Updateは重要ですが、更新中に動作が重くなることもあります。
「アクティブ時間」を設定して、作業中の更新を避けましょう。
設定手順:
- [設定]→[Windows Update]→[アクティブ時間を変更]。
- 作業時間(例:9:00~18:00)を指定。
これにより、更新による再起動や動作低下を防げます。
メンテナンスタスクを自動化して常に快適な状態を保つ
最後に、Windowsの「自動メンテナンス」を有効にしておくことで、定期的にエラー修正や最適化が行われます。
- [コントロールパネル]→[セキュリティとメンテナンス]→[メンテナンスの設定変更]。
- 「自動的にメンテナンスを実行する」にチェックを入れ、時間を指定。
夜間などパソコンを使用していない時間に設定しておくと、自動で最適化されます。
まとめ
Windows 11の高速化は、難しい設定をしなくても大きな効果が得られます。
今回紹介した10項目を実践すれば、体感速度が確実に向上するはずです。
- 不要なスタートアップを無効化
- 視覚効果を軽量化
- 電源設定を高パフォーマンスに
- バックグラウンドアプリを停止
- ストレージセンサーを活用
- クイック起動を有効化
- ディスククリーンアップの実施
- スタートメニューを整理
- 更新のスケジュール管理
- 自動メンテナンスを活用
これらを定期的に見直すことで、Windows 11をいつでも快適な状態で使い続けることができます。


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