Windows 11の「エクスプローラー」は、ファイルやフォルダーを操作するうえで欠かせないツールです。
しかし、初期設定のままでは使いづらいと感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、Windows 11のエクスプローラーをもっと便利に、効率的に使うためのおすすめ設定を10項目にまとめて紹介します。
日常の作業が格段にスムーズになるので、ぜひ一つずつ設定してみてください。
エクスプローラーを「詳細表示」にして情報を見やすくする
初期状態では「アイコン表示」になっていることが多いですが、ファイル名・更新日時・サイズなどを一覧で確認したい場合は「詳細表示」がおすすめです。
設定方法
- エクスプローラーを開く
- 上部メニューの「表示」→「詳細」をクリック
これで一覧形式に変更され、ファイルの管理がぐっと楽になります。
さらに「列の追加」で「種類」や「作成日時」などを加えると、整理しやすさが向上します。
「ホーム」フォルダーを自分好みに変更する
エクスプローラーを開いたとき、デフォルトでは「ホーム」や「クイックアクセス」が表示されます。
しかし、頻繁に使うのが「このPC」や特定のフォルダーなら、初期表示を変更しておくと便利です。
設定方法
- エクスプローラーを開く
- 上部メニューの「表示」→「オプション」を選択
- 「エクスプローラーで開く」のプルダウンから「このPC」を選択
これで、開いたときに常にPC全体のドライブ構成を確認できるようになります。
クイックアクセスを整理してよく使うフォルダーを登録
作業フォルダーが深い階層にあると、毎回探すのが大変ですよね。
そんなときは「クイックアクセス」に登録しておくとワンクリックで開けます。
登録方法
フォルダーを右クリック → 「クイックアクセスにピン留め」
登録したフォルダーはサイドバー上部に表示されるため、すぐにアクセス可能です。
不要になった場合は右クリックから「ピン留めを外す」で簡単に整理できます。
ファイル拡張子を常に表示する
ファイルの種類を正確に見分けたい場合、拡張子(.txtや.xlsxなど)を常に表示しておくと便利です。
設定方法
- エクスプローラーの「表示」タブをクリック
- 「表示」→「ファイル名拡張子」にチェックを入れる
これで拡張子が常時表示され、ファイル形式を間違えて編集するリスクが減ります。
隠しファイルを表示してトラブル対応に備える
システム関連のフォルダーや一時ファイルを確認したいときは、隠しファイルを表示設定にしておきましょう。
設定方法
「表示」→「表示」→「隠しファイル」にチェックを入れる
例えば「AppData」や「ProgramData」などのフォルダーを確認できるようになり、トラブルシューティングにも役立ちます。
ナビゲーションウィンドウを活用する
エクスプローラー左側にある「ナビゲーションウィンドウ」は、階層を移動するのに便利です。
もし非表示になっている場合は、以下の手順で有効にしましょう。
設定方法
「表示」→「ナビゲーションウィンドウ」→「ナビゲーションウィンドウを表示」
これで、フォルダー間を素早く移動できるようになります。特に大量のファイルを扱う人には必須の設定です。
ファイルを「並び替え」や「グループ化」で整理
ファイルが多いと、探すのに時間がかかることがあります。
そんなときは「並び替え」や「グループ化」機能を活用しましょう。
使い方
- 「並び替え」→更新日時/サイズ/種類などで並べ替え
- 「グループ化」→種類/日付でグループごとに分類
グループ化を使えば、「今週編集したファイル」「画像だけ表示」など、目的のファイルを瞬時に見つけることができます。
ファイルパスをコピーしやすくする設定
エクスプローラーの上部に表示されるアドレスバーでは、フォルダー名が階層的に表示されていますが、実際のパスをコピーしたいときは少し不便です。
設定方法
アドレスバーをクリックすると、フルパスが表示されます。
さらに右クリック → 「アドレスをコピー」で簡単に取得可能。
ショートカットキー「Alt + D」でもパスを選択できます。
プレビューウィンドウを有効にして中身を確認
画像やPDF、テキストファイルをいちいち開かなくても内容を確認したいときは「プレビューウィンドウ」が便利です。
設定方法
「表示」→「表示」→「プレビューウィンドウ」にチェックを入れる
右側にプレビュー画面が表示され、クリックするだけで中身を確認できます。
特に画像整理や文書チェック時に活躍します。
最近使ったファイルの履歴を非表示にする
共有PCを使っている場合や、プライバシーを重視したい場合は「最近使ったファイル」や「頻繁に使うフォルダー」を非表示にしておきましょう。
設定方法
- エクスプローラーの「オプション」を開く
- 「プライバシー」項目で
- 「最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する」
- 「よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する」
のチェックを外す
これで、他の人に作業履歴が見られる心配がなくなります。
OneDriveとの同期設定を見直して動作を軽くする
Windows 11では、OneDriveとの連携が標準で有効になっています。
しかし自動同期が不要なフォルダーまで対象になっていると、パフォーマンスが低下することも。
設定方法
- タスクバー右下のOneDriveアイコンをクリック
- 「設定」→「同期とバックアップ」から不要なフォルダーを除外
必要なファイルだけをクラウドと同期するように設定すれば、エクスプローラーの動作が軽くなります。
まとめ
Windows 11のエクスプローラーは、設定を少し変えるだけで格段に使いやすくなります。
- 「詳細表示」や「クイックアクセス」で管理を効率化
- 「拡張子表示」や「隠しファイル表示」でトラブル対策
- 「プレビューウィンドウ」や「グループ化」で作業時間短縮
これらの設定を自分の作業スタイルに合わせてカスタマイズすれば、日常のファイル操作がスムーズになり、仕事や学習の効率がアップします。


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