マンションやアパートで生活していると、設備の不具合や建物の損傷など、管理会社へ修繕を依頼しなければならない場面が必ず出てきます。
しかし、「どのように書けば失礼にならないか」「必要な情報は何か」「急ぎの時はどう伝えればよいか」など、いざメールを書こうとすると迷うことが多いものです。
この記事では、管理会社からスムーズに対応してもらうための メールの書き方のポイント や 状況別の修繕依頼メール例文 をわかりやすく解説します。
そのまま使える例文を複数紹介していますので、コピー&ペーストして使える内容になっています。日常的な水漏れ、設備故障、騒音対策など、幅広く対応できる構成です。
ぜひこの記事を参考に、必要な修繕依頼をストレスなく進められるようになってください。
管理会社へ修繕依頼のメールを送る際に押さえるべきポイント
管理会社に修繕を依頼する際は、単に「壊れています」と伝えるだけでは不十分です。相手が状況を正確に把握し、迅速に対応できるよう 整理された情報提供 が重要になります。以下のポイントを押さえることで、メールのやり取りがスムーズになります。
● 1. 不具合の内容を具体的に書く
「水漏れしています」「鍵の調子が悪いです」など抽象的な表現では、管理会社が状況を正しく判断できません。
・どこで
・いつから
・どのように
という情報を具体的に記載すると、より適切な判断につながります。
例:
「洗面所の蛇口から、昨日の夜(〇月〇日)から水がポタポタと漏れ続けています」
● 2. 写真や動画があれば添付する
文章だけでは伝わりにくい場合、写真や動画が非常に有効です。
特に以下のケースでは添付を推奨します。
・水漏れ
・ひび割れ
・破損箇所の特定が必要なもの
・設備の動作不良
● 3. 自分の希望や緊急度を明確に伝える
管理会社は複数の案件を抱えているため、優先順位を判断しやすくする必要があります。
例:
「生活に支障が出ているため、できるだけ早めの対応をお願いできれば助かります」
逆に、緊急ではない場合はこう書きます:
「急ぎではありませんので、ご都合のよいタイミングでご対応いただければ幸いです」
● 4. 立ち会いが必要な場合の希望日時を書いておく
作業員が入室する必要がある場合は、事前に候補日時を提示しておくと返信が簡単になります。
例:
「以下の日時であれば立ち会い可能です。
・〇月〇日(火) 午前中
・〇月〇日(水) 13:00〜16:00」
● 5. 最後は丁寧な締めで終える
「お忙しいところ恐縮ですが」「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」など、丁寧な表現で締めくくることで印象が良くなります。
そのまま使える!管理会社へ修繕を依頼するメール例文(基本形)
ここでは、一般的な修繕依頼に使える 最も基本的なメールテンプレート を紹介します。状況に応じて書き換えてご使用ください。
■ 例文①:設備故障の基本依頼メール(蛇口・照明・換気扇など)
件名:設備不具合の修繕依頼(〇号室 〇〇)
〇〇管理会社 ご担当者様
いつもお世話になっております。
〇〇マンション〇号室の〇〇(氏名)です。
本日は、室内設備の不具合について修繕をお願いしたくご連絡いたしました。
【不具合の内容】
・洗面所の蛇口から水が止まらず、常にポタポタと漏れています。
・発生日時:〇月〇日夜から
・応急処置:止水栓を閉めても改善しませんでした。
生活に支障が出ておりますので、可能であれば早めにご対応いただけますと助かります。
立ち会い可能な日時は以下のとおりです。
【立ち会い可能日時】
・〇月〇日(火)午前
・〇月〇日(水)13:00〜16:00
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
水漏れ・雨漏りなど緊急性の高い場合のメール例文
水漏れは放置すると床や壁の損傷が進んでしまうため、早めの対応が必要です。ここでは 緊急度が高い場合の例文 を紹介します。
■ 例文②:水漏れの緊急依頼メール
件名:【至急】水漏れ発生のため修繕依頼(〇号室)
〇〇管理会社 ご担当者様
いつもお世話になっております。〇号室の〇〇です。
本日(〇月〇日)の朝より、浴室の天井から水滴が落ち続けており、床が濡れてしまう状態です。
現在はタオルで応急対応をしていますが、改善の見込みがありません。
【状況】
・浴室天井の中央部分からポタポタと水滴が落ちる
・発生時刻:〇月〇日 8:00頃
・写真を添付しておりますのでご確認ください
緊急性が高いため、可能であれば至急ご対応をお願いいたします。
本日は終日立ち会い可能です。
恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
騒音・破損など、原因が不明な場合のメール例文
原因がわからず対処が難しいケースでは、事実を整理して伝えることが重要です。
■ 例文③:建物破損(共用部)を見つけた場合の依頼メール
件名:共用部の破損について修繕のお願い
〇〇管理会社 ご担当者様
お世話になっております。〇号室の〇〇です。
本日、エントランス付近の壁に大きな亀裂があることに気付きました。
写真を確認いただければ分かるように、ひびが縦に広がっており、安全面が心配です。
居住者の方がつまずく可能性もあるため、可能な範囲でご確認と修繕をご検討いただければ幸いです。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
入居したばかりで設備に不具合があった時のメール例文
入居直後に不具合が見つかることは珍しくありません。その場合は、遠慮せず早めに管理会社へ連絡しましょう。
■ 例文④:入居後の設備不良の修繕依頼メール
件名:入居後の設備不具合について(〇号室)
〇〇管理会社 ご担当者様
お世話になっております。〇月〇日に入居しました〇〇です。
入居後に以下の設備不具合が見つかりましたので、修繕をお願いしたくご連絡差し上げました。
【不具合内容】
・トイレの換気扇が動作しない
・キッチンの照明が点滅している
・窓の立て付けが悪く、強く押さないと閉まりません
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認いただければ幸いです。
立ち会いが必要な場合は、以下の日程が可能です。
・〇月〇日(木)午後
・〇月〇日(金)午前中
どうぞよろしくお願いいたします。
管理会社が返信しやすくなるメールの工夫
相手が仕事として多くの案件を抱えていることを理解し、返信しやすい配慮を加えることで、結果的に対応が早くなることがあります。
● 1. 立ち会い候補日をあらかじめ提示する
毎回「いつがご都合ですか?」とやり取りすると時間がかかります。
候補を複数提示しておくことでスムーズに日程が決まります。
● 2. 住所・氏名・部屋番号を必ず明記する
管理会社は複数の物件を抱えています。
メール下部に署名として常に記載すると便利です。
例:
――――
〇〇マンション 〇号室
氏名:〇〇
電話:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇
――――
● 3. 無断で判断せず、必ず管理会社に確認する
管理物件の修繕は、自己判断で工事業者を呼ぶと費用負担の問題が発生します。
小さな不具合でも、まずは管理会社へ相談することが大切です。
まとめ
管理会社への修繕依頼メールは、丁寧で具体的な情報を提供することで対応がスムーズになります。
不具合の内容・写真・希望日時・緊急度など、管理会社が判断しやすい材料を揃えることがポイントです。
この記事では、以下を解説しました。
・管理会社への依頼メールのポイント
・そのまま使える例文(基本・緊急・共用部・入居直後など)
・返信が早くなるメールの工夫
これらを参考に、トラブルや不具合を早く解決し、安心して生活できる環境づくりに役立ててください。


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