Webサイトやチラシ、パンフレット、アプリ画面などの制作現場では、「やはりここを変更したい」「イメージと少し違ったので修正したい」といったデザイン変更の依頼が発生することは珍しくありません。
しかし、伝え方を誤ると、相手に不快感を与えたり、関係性が悪化したり、修正の質が下がる原因にもなります。
本記事では、デザイン変更をお願いする際に押さえておきたいメールの基本構成や配慮ポイント、状況別の書き方を詳しく解説します。相手に気持ちよく対応してもらえる、実務で使える表現を身につけましょう。
デザイン変更を依頼するメールが重要な理由
デザイン変更の依頼は、単なる「修正指示」ではありません。
相手の時間や労力を追加で使ってもらうお願いであり、場合によっては当初の想定以上の作業が発生することもあります。
そのため、
・なぜ変更が必要なのか
・どこを、どのように変えてほしいのか
・急ぎなのか、余裕があるのか
といった点を丁寧に伝えることが重要です。
曖昧な依頼は、修正のやり直しや認識違いを生み、結果として双方にとって大きな負担になります。
丁寧で分かりやすいメールは、作業効率を高め、信頼関係を維持するための重要なツールなのです。
デザイン変更をお願いするメールの基本構成
デザイン変更依頼メールは、以下の流れを意識すると分かりやすくなります。
- あいさつ・感謝の言葉
- デザインを確認した旨の報告
- 変更をお願いしたい理由
- 具体的な変更内容
- 納期やスケジュールへの配慮
- 結びの言葉
この構成を守ることで、相手は内容を把握しやすく、安心して作業に取りかかることができます。
まずは感謝と確認の一言を添える
いきなり変更点を伝えるのではなく、最初に感謝の言葉を入れることが大切です。
「デザイン案をご共有いただき、ありがとうございます」
「お忙しい中、素敵なデザインをご提案いただき感謝いたします」
といった一文があるだけで、相手の受け取り方は大きく変わります。
また、「拝見しました」「確認いたしました」といった表現で、きちんと目を通していることを伝えましょう。
デザイン変更が必要な理由を簡潔に伝える
変更をお願いする際は、「なぜ変更が必要なのか」を簡潔に説明します。
例としては、
・社内での検討の結果
・クライアントからの要望
・ターゲット層とのズレ
・実際の使用シーンを想定した際の課題
などが挙げられます。
理由を伝えることで、制作者側も意図を理解しやすくなり、より的確な修正につながります。
変更点は具体的かつ箇条書きで伝える
デザイン変更依頼で最も重要なのが、「具体性」です。
「全体的にもう少し柔らかい印象にしてください」
だけでは、受け取る側の解釈に幅が出てしまいます。
・色味
・フォント
・レイアウト
・サイズ
・写真やイラスト
など、どの部分をどう変更してほしいのかを明確に伝えましょう。
文章で伝えにくい場合は、参考URLや簡単なイメージ説明を添えるのも効果的です。
相手の工数に配慮した表現を心がける
デザイン変更は、相手に追加作業をお願いする行為です。
そのため、「お手数をおかけして恐縮ですが」「ご対応可能な範囲で問題ございません」といったクッション言葉を使うと、印象が柔らかくなります。
また、無理なお願いになっていないかを気遣う一文を入れることで、信頼関係を保つことができます。
納期や優先度は必ず明記する
「いつまでに必要なのか」が分からない依頼は、相手を困らせてしまいます。
・急ぎの場合
・通常対応で問題ない場合
・スケジュールに余裕がある場合
いずれなのかを明確にし、無理な場合は相談してもらえるような書き方を心がけましょう。
丁寧で失礼のないデザイン変更依頼メール例
デザイン変更をお願いする際の、基本的で丁寧なメール例をご紹介します。
件名:デザイン修正のご相談について
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
このたびは、デザイン案をご作成・ご共有いただき、誠にありがとうございます。
早速拝見し、全体の構成や雰囲気について社内で確認を行いました。
その中で、いくつか調整をお願いしたい点がございましたので、ご相談させていただきます。
お手数をおかけして恐縮ですが、以下の点についてご対応可能でしょうか。
・メインカラーを現在より少し落ち着いたトーンに変更
・見出し部分のフォントを、やや太めで視認性の高いものに変更
・全体の余白を広めに取り、読みやすさを重視したレイアウトに調整
いずれも大きな方向性の変更ではなく、よりイメージに近づけるための調整となります。
ご負担となる場合は、無理のない範囲でご相談いただければ幸いです。
納期につきましては、〇月〇日頃までにご対応いただけましたら大変助かりますが、難しい場合はご都合をお知らせください。
お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
デザイン変更依頼で避けたいNG表現
以下のような表現は、相手に不信感や不快感を与える可能性があります。
・「イメージと全然違います」
・「やっぱり全部変えてください」
・「前の案は使えません」
否定的な言い方は避け、「より良くするため」「方向性を調整したい」という前向きな表現に言い換えることが大切です。
デザイン変更を円滑に進めるためのコツ
デザイン変更をスムーズに進めるためには、
・変更点をまとめて伝える
・何度も小出しにしない
・決定事項と検討中の事項を分ける
といった工夫が有効です。
また、修正後には「ご対応ありがとうございました」と一言添えることで、次回以降のやり取りも円滑になります。
まとめ
デザイン変更をお願いする依頼メールでは、内容の正確さだけでなく、相手への配慮が非常に重要です。
感謝の言葉を忘れず、変更理由と具体的な修正点を分かりやすく伝え、納期や負担への気遣いを添えることで、スムーズなやり取りが実現します。
丁寧なメールは、良いデザインを生み出すだけでなく、長期的な信頼関係の構築にもつながります。
ぜひ本記事のポイントを参考に、相手に気持ちよく対応してもらえるデザイン変更依頼メールを作成してみてください。


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