英語で電話をかけるとき、対面の会話よりも緊張してしまう人は多いでしょう。
相手の表情が見えない分、言葉選びや聞き取りが難しく感じることもあります。
しかし、よく使う定型フレーズを覚えておけば、スムーズに会話を進められます。
この記事では、英語で電話をかける時に使える便利な例文をシーン別に紹介します。
ビジネスシーンから日常会話まで、すぐに使える自然な英語表現をまとめました。
「電話をかける英語表現」をマスターして、海外でも自信を持って会話できるようになりましょう。
英語で「電話をかける」を表す基本表現
英語で「電話をかける」は “make a phone call” や “call someone” と表現します。
「〜に電話をかける」と言いたい場合は以下のように言います。
- I’ll call you later.(あとで電話します。)
- Can I call you now?(今、電話してもいいですか?)
- I need to make a phone call.(電話をかける必要があります。)
“phone someone” や “ring someone” も同じ意味で使えます。
イギリス英語では “ring” がよく使われます。
- I’ll ring you tomorrow.(明日電話します。)
電話をかけるときの基本フレーズ
英語で電話を始めるときは、まず自分の名前を名乗るのがマナーです。
以下のような表現が使えます。
- Hello, this is Takeshi Tokunaga speaking.(こんにちは、徳永です。)
- Hi, this is Tom from ABC Company.(こんにちは、ABC社のトムです。)
- May I speak to Mr. Smith, please?(スミスさんをお願いできますか?)
相手が出たときに、要件を伝えるフレーズもよく使われます。
- I’m calling to confirm our appointment.(アポイントの確認でお電話しました。)
- I’m calling about the report you sent.(送っていただいたレポートについてです。)
- I’d like to talk about the meeting schedule.(会議のスケジュールについて話したいです。)
相手が不在のときに使える英語フレーズ
相手がいない場合は、伝言をお願いする表現が便利です。
- May I leave a message?(伝言を残してもいいですか?)
- Could you please ask him to call me back?(折り返しお電話をお願いできますか?)
- When will he be available?(いつごろお戻りになりますか?)
相手が戻る時間を聞くことで、次のアクションも取りやすくなります。
- I’ll try again later.(後ほどかけ直します。)
- Please tell him that I called.(私から電話があったとお伝えください。)
相手を呼び出すときの英語表現
社内などで誰かに取り次ぎをお願いする場合は、以下の表現を使います。
- Can I speak to Mr. Brown, please?(ブラウンさんをお願いできますか?)
- Could you put me through to the sales department?(営業部につないでいただけますか?)
- One moment, please. I’ll transfer your call.(少々お待ちください。おつなぎします。)
“transfer” は「電話を転送する」という意味です。
電話対応でよく使われる重要な単語です。
聞き取れなかったときの丁寧な英語表現
電話では音声が聞き取りにくいことがよくあります。
聞き返すときは失礼のないように柔らかい表現を使いましょう。
- Sorry, I didn’t catch that.(すみません、聞き取れませんでした。)
- Could you say that again, please?(もう一度言ってください。)
- Could you speak a little more slowly, please?(もう少しゆっくり話していただけますか?)
- Could you spell that, please?(スペルを教えてください。)
これらを自然に使うことで、誤解を防ぐことができます。
要件を伝えるときの英語フレーズ
電話の目的を伝える際は、簡潔で明確に言うのがポイントです。
- I’m calling to check the delivery status.(配送状況の確認でお電話しました。)
- I wanted to ask about your new product.(新製品について伺いたいのですが。)
- I’m calling because there’s a problem with my order.(注文に問題があってお電話しました。)
- I’d like to make a reservation for two.(2名の予約をお願いしたいのですが。)
要件の前に “I’m calling to…” を使うと、自然で丁寧な印象になります。
相手が忙しそうな時の気遣い表現
ビジネスの電話では、相手が忙しいこともあります。
そのようなときは、相手に配慮したフレーズを添えると好印象です。
- Is this a good time to talk?(今、お話ししてもよろしいですか?)
- I hope I’m not disturbing you.(お邪魔していなければいいのですが。)
- I’ll keep this short.(手短に済ませます。)
- Please call me back at your convenience.(ご都合の良い時にお電話ください。)
このような一言があるだけで、会話がスムーズに進みます。
電話を終えるときの英語フレーズ
電話の締めくくりでは、感謝を伝え、会話を丁寧に終えることが大切です。
- Thank you for your time.(お時間をいただきありがとうございます。)
- It was nice talking with you.(お話しできてよかったです。)
- I’ll call you again soon.(またお電話しますね。)
- Have a nice day!(良い一日を!)
ビジネスでは “I look forward to speaking with you again.”(またお話しできるのを楽しみにしています。)といった表現も好まれます。
ビジネス英語での電話例文
最後に、実際のビジネス電話のやり取りをまとめてみましょう。
例文①:アポイント確認の電話
A: Hello, this is Mika from ABC Company.
B: Hi, Mika. How can I help you?
A: I’m calling to confirm our meeting tomorrow at 10 a.m.
B: Yes, that’s correct. See you then.
A: Thank you. Have a great day!
例文②:折り返しをお願いする電話
A: Hello, may I speak to Mr. Johnson?
B: I’m afraid he’s not available right now.
A: I see. Could you please ask him to call me back?
B: Of course. May I have your name and number?
A: This is Ken from XYZ Ltd., and my number is 555-1234.
例文③:予約の電話
A: Good evening, I’d like to make a reservation for dinner.
B: Sure. For how many people?
A: For two, please.
B: What time would you like?
A: At seven o’clock, please.
日常会話で使える電話英語フレーズ
友人や家族などカジュアルな場面では、もっと気軽な言い回しが使えます。
- Can I give you a call later?(あとで電話してもいい?)
- I’ll call you back in a minute.(すぐ折り返すね。)
- I tried to call you, but you didn’t answer.(電話したけど出なかったね。)
- Let’s talk on the phone tonight.(今夜電話で話そう。)
ビジネスでは丁寧さが求められますが、日常ではシンプルでOKです。
まとめ
英語で電話をかけるときは、「目的を明確に」「簡潔に」「丁寧に」がポイントです。
最初に名乗る → 要件を伝える → 感謝して締める、この流れを意識するだけで印象が良くなります。
今回紹介したフレーズをいくつか暗記しておけば、どんなシーンでも対応できるようになります。
英語の電話は最初こそ緊張しますが、慣れれば自信を持って自然に話せるようになるはずです。


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